会ってみたい

と思う昔の同級生というのは何人かいて、そのひとりが小学校の時一緒だったあいざわ君だ。あいざわ君は体格がよく、足がものすごく速かった。それで、発育がよすぎたのか、それともそんなに驚くべきことでもないのかよく分からないが、小学校五年生ぐらいの時には彼にはもうチン毛が生えていた。なぜそれが判明したかといえば、あいざわ君がある日廊下で下半身を露出していたからだ。休み時間の教室の前の廊下で。

唐突すぎる。とは当時思わなくて、ただ、こいつすげーな、と感心しただけだった。彼は廊下の窓際に寄り掛かって、ズボンとパンツを太もも辺りまでおろし、チン毛をなぜていた。

そのときどういう会話をしたのか、あるいは不条理なその光景をただ眺めていたのだったかは、忘れてしまったが、覚えているのは、あいざわ君の自慢げな笑顔だけだ。チンコと、チン毛と、ドヤ顔だけだ。

やっぱり会いたくないかもしれない。もし、いま現在の彼の生活っぷりを映したDVDがあれば、迷わず買うと思う。

※この「昔の同級生に会いたい」はシリーズ化する予定。