タクシーの

屋根のところにある、ランタンっていうのか、空車のときはライトがついててお客が乗ってるときは消えてるアレ、なんていう名前なのか知らないけど、たまに星型のやつを見かける。会社名は忘れたが、緑色のタクシーだったと思う。正確に言うと星型じゃないのだけれど、ちょっと離れてみると星型に見える。できるだけ正確に言ってみると、あの星型は2つのパートに分かれている。一つはごく単純な円錐。もう一つはちょっと幅のある円盤状の、といっても完全な円盤ではなく、その上底が下底よりも若干円が大きいやつ。その円盤が円錐のほぼ中央部でドッキングしている。そうすると絶妙に星型の5つのトガった部分が、円で構成されているため360度どこから見ても表現できる。ここまで書いて全然伝わってるような気がしないけれど、とにかく言いたいのは、あの形を考えた人はsugeeeeeということである。その人はたぶん確実に星を表現したかったのだ。しかしふつうの星型を作ってしまうと、正面からしかその形には見えない。そこで全く星型とはほど遠い2つの物体を組み合わせるというアイディア!センスを感じる。ほかのどのタクシー会社のランタン(仮)よりも、圧倒的にかっこいい。乗ってるのがぐでんぐでんの酔っ払いだとしてもかっこいいし、運転手がはげのおっさんでも変わらずかっこいい。僕は貧乏なのでタクシーにはほとんど乗らないけれど、あのすばらしいランタン(仮)だけはいつも探してしまう。